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『どろろ』 [映画]

妻夫木聡、柴咲コウ主演の『どろろ』、観てきました!
手塚治虫の原作は読んでいないものの、
ストーリーは解りやすいので、映画に直行しても大丈夫でした。

■ストーリー
戦乱の世の中、醍醐景光は天下をとる力を得るため、魔物と契約を交わす。
魔物は力を与える代わりに交換条件として身体を欲した。
その身体とは、まだ妻のお腹の中にいる醍醐の子のもの。
醍醐は子の身体を魔物48体に分け与えると約束した。
そして、子は身体の48箇所を魔物に奪われた形でこの世に生まれる。
その子の名が百鬼丸。
百鬼丸は後に失われた身体を取り戻すため、魔物を倒す旅に出ることとなる。
そんな魔物との戦いの間に、丁度盗みをはたらいてその場に逃げ隠れに来たどろろと出会う。
どろろは両親の仇である醍醐景光を討つため、
盗みを働きながら戦乱の世を男として生き抜いていた。
どろろは、魔物をしとめる百鬼丸の左手に隠された剣を手に入れようと
百鬼丸と共に旅するようになる…

話の流れ自体は解りやすいので、特に考えずに映画を楽しめることができます。
ただ、CGや魔物がどうにもこうにもリアリティがなくて…。
原作が漫画だということもあるだろうし、それを実写でやるというのもあるんだろうけれど。
端的にいうと、特撮モノです。戦隊モノや仮面ライダーみたいな。
魔物が特にそんな印象を与えていた気がします。
魔物が出るたびに、すごく客観的に映画を観てしまって。
それまでは映画の中に惹き込まれていても、途端に現実に戻っちゃうんですよ。
CGもよくハリウッド映画を観ていると、どうしてもその陳腐さが目立っちゃって。
うまく場面に馴染んでいないんですよね。CGの浮いている感じが拭えない。
まあ、そのお茶の間的な感じが邦画のよさなのかも知れませんが。
次々と魔物を倒すシーンでは、本当に特撮モノが脳裏をよぎりますよ…。
でも、アクションは良かったです!
『HERO』の程小東氏をアクション監督に迎えただけあって!
ええ、中国系なアクションでした。
百鬼丸がぐるぐる回転したり、着地したりするところでは、
『HERO』や『グリーンディスティニー』のアクションシーンが頭の中を横切りました。

お金をかけている割にはチープな印象があって
映像のバランスがうまくいっていない(気が個人的にはする)というこの映画の救いは、
主演の妻夫木聡と柴咲コウの演技がうまかったことでしょうね。
うまく次へと繋いでくれるので、観ていて安心できます。
これで主役が演技下手だったら、お金だけかけた映画になっちゃいますよきっと…。
柴咲コウさんは、凄くはっちゃけていて、どろぼうにぴったりなイメージでした。
ああいう演技を見せられると、いい役者さんだなと感心します。
どろろは結構泣く(泣きそう)なシーンが多かったので、
男に見せかけていても、そこはやっぱり女の子なんだなと思いました。
妻夫木聡さんに関しても良かったと思いますよ。
原作のイメージがどうなのかは解りませんが、
『どろろ』の映画のテーマが、「正義」「勇気」そして「希望」であるのだから、
百鬼丸が人の心を失くした様に次々と魔物を倒し続けるとしても、
どこかに優しさを秘めている感じが残っていた方が映画のテーマに沿うような気がするので、
そういう印象を与える意味では、妻夫木さんで成功だったと思います。

映画全体を通してみると、テーマ性は一貫していたので、
伝えたいことはダイレクトに解ります。
ただ、何かが足りない気がするんですよねー…。

ニュージーランドは昔の日本の大地によく似ているというふうに言われますが、
やはりむこうの海は澄んでいて青くて綺麗ですよね。
日本の海はもっとこう、緑っぽいか青黒くなくては!と思うのは、
私が日本海側の出身だからでしょうか。


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