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『ラスト、コーション』 [映画]

観てきました、何かと話題の衝撃作。
CM等では過激な性的描写が取り上げられているようですが、観た側の感想としては、扱うものが日本占領下の上海での抗日運動であるので、内容は割と重厚な感じで、全体としてみるとそう過激でもないんですよね。
否、というと語弊がありますね。過激は過激なのですが、うーん、流れでみると、そこまでみせる必要があるのか?と思うくらいに見せてしまっている、という話でしょうか。確かにそのシーンは突出した観はあります、それ単体で取り上げるとね。でも、きっとそれもこの映画の魅せ場なのでしょう! 何せ、実際はもっとそのシーンが長かったというではないですか。

ワン(タン・ウェイ)はもともと映画が好きで、それで大学の演劇部に誘われてお芝居に興味を持つようになったんですね。
彼女を演劇への道へと誘ったクァンが、実は熱心な抗日運動家で、その影響と彼の呼びかけもあって、彼と親しくしていたワンをはじめとする4人の仲間も抗日運動の道へ歩むことになったのです。
特務機関のリーダーであるリー(トニー・レオン)の暗殺に焦点は当てられ、ワンは演技力を買われて彼への誘惑という使命を与えられます。
当初は結局失敗に終わったものの、数年後にまたその機会が巡り―……
↓公式ホームページも参考にされて下さい↓
ラスト、コーション 色|戒


最初も云いましたけれど、問題のシーンは描写ほど観る側に過激な印象は与えません。
というのは、二人の気持ちが通っていないからです、当初は。ワンの表情なんて、明らかに義務感からなんですよ。
…または、観る側(つまり私か…)が淡白なのかも知れない。という指摘もあり得るかも…。
ワンはワンで仕事=義務から、という感じだし、リーはリーでワン(リーからすればマイ夫人)を求めつつも本心を見せず、単に形だけ昇華するという感じだし。
ただ、徐々にお互いの気持ちが通い合っていくんですね。その屈折した通い具合がお互いの立場上もあって、絶妙な距離を保っているんですけれども、それがなかなか憎いのです。
ワン自身のリーに対する気持ちが、演技なのかそれとも本心からなのか、微妙に揺れ動いていて、はっきりしなかったんですね。なので、ラストあたりの漸く本音を云ったシーンは切なかったです。

あまりサスペンスという感じはしませんでしたが、内容はしっかりしているし、良かったです。
あの終わりも「結末のあり方」としては良かったと思います。
もうちょっと色々うまく書きたいんですけれど、まとめ切れないので、今回はこの辺りで!
後日、ちょこちょこ書き加えたり修正したりしているかも知れませんし、このままかも知れません。



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