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黒い家 [読書]

夏になると長編のミステリーやSFを読みたくなるという上司がすすめていた本。

黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)

  • 作者: 貴志 祐介
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1998/12
  • メディア: 文庫


私も4年ほど前に読了してますが、日本でも韓国でも映画になっていますね。
韓国ではよりホラー的な仕上がりの映画になっているようですが、ホラーではなくミステリーです。
しかし、リアリティが恐ろしくあって怖い。
保険の査定の話なのですが、というのも、貴志さん自身、朝日生命にしばらくお勤めだったそうで。
保険は支払い額が高額なものはモラルリスクもありますから。
そして事件が絶えない。
本来なら不測の事態に備えて自己や家族を守るべきものが、事故を自ら作出し誰かを犠牲にして己の経済的利益を得るという、目的が一転した闇の部分が露骨に描かれています。
保険金を得るためにそこまで執着できる姿が怖いです。
ところでこういう書き方をするのは憚られはするのですが、誰かを犠牲にせずに自ら命を絶って家族のために保険金を得る事も考えられるかと思います。
ただ、新契約から3年以内の自殺は免責ですけれど。
そういった形で受け取ったとして、確かに残された家族は経済的負担からは一時的にか生涯に渡ってか解放されるかも知れませんが、精神的にはどうなんでしょうね。
家族を思いどんな行動をとるか、愛の形は色々あるとは思いますが、正しい事は何もなく、そして間違っている事も何もない気がします…。
と、ちょっと脱線しましたが、リアリティのあるホラー(ミステリーの分野だとは思いますが)を求める方にはオススメですよ。
個人的には超怖いらしい韓国版の黒い家を観てみたいです。
日本版もまだですが…。
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