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『さくらん』 [映画]

蜷川実花×安野モヨコ×椎名林檎と話題になっている『さくらん』。
私は「椎名林檎音楽監督」目的で観に行ってきました。
一応、原作も買って予習済みで行きました。

京都は京都シネマでしか上映されていなかったので、
初めてCOCON KARASUMAの中にある京都シネマに行ってきました。
小さくて吃驚。昔の良き映画館みたいな。
スクリーンも小さいんですよね。ホームシアター並みで。
でも、単観系を上映するには味が出る映画館ではあります。

蜷川実花の写真は何回も見たことがあるのですが、
あの極彩色使いが独特の世界観を持つ方ですよね。
写真ならまだしも、あの世界観を映画に起こすと、
…………うーん…。
映像的にはなんとなく予想はついていたので、
映像面ではさほど気にならず入り込めました。
ただ、それでも、あの色彩に慣れるまでは時間がかかりましたね。

ストーリーとしては、多分、事前に漫画を読んでいる人ではないと
少々解りづらいかも知れません。
おそらく、そういう女性をターゲットにしているのでしょう。
または、蜷川実花の映像が観たい人、椎名林檎の音楽が好きな人。
「蜷川実花×安野モヨコ×椎名林檎」に全く興味のない人が
観る映画ではなさそうです。
でも、『さくらん』としての世界観の演出としては
良かったようにも思うんですよね。
蜷川作品として、それが徹底しているから。
着物も布団も小物もあり得ないような色彩なんですよ。
しかし、全てがそうだから、逆に統一感があって、
目が映像に慣れると、その違和感がおかしくなくなるんですよね。
リアリティのなさが徹底した結果、
活きてくるものがあるなと思いました。

役者さんの演技も良かったです。
土屋アンナはきよ葉の性格にあったキャスティングですし、
どのキャラクターもそんなに外れてはいなかったな…と。
個人的に美味しい役だったのは、
木村佳乃さんと安藤政信くんでしょうか。
この二人は美味しいどころどりです。
今後観に行く予定の方は注目してみて下さい。
菅野美穂、木村佳乃は今作で激しいシーンも演じている訳ですが、
いや、役者魂ってやつをみせつけられた気がしますね!
役者さんって凄い…。

前半は展開が速いんですけれど(全体としても速めです)、
後半は割と落ち着いて話が展開され、
観客側もようやく感情移入できる段階になります。
内面に迫った映像も多く映し出されるので、
後半の展開は好きですね。

後半からところどころ出てくるかむろのしげじが可愛かったです!
着物のすそにご褒美にもらったこんぺいとう(か何かのお菓子)を
入れているのですが、
それを取り出す仕草や包みを開く仕草が可愛い!
「清次どん」って呼ぶのも可愛い!
しげじは陰の主役です…。

公式ホームページを観ると、
さくらんの世界がよく解ると思うので参考にして下さい。
「玉菊屋は此処でありんす」は静止ムービーな感じで
より世界観を掴めます。
個人的にああいうタイプのコンテンツは大好き。
公式ホームページは此方⇒ 『さくらん』


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